「バラの香匂ふ」男子校のバラ園で140株鮮やか 高崎高(群馬)

 卒業生や地域住民らにも親しまれている高崎高(群馬県高崎市八千代町)にあるバラ園「指月庭(しげつてい)」で赤や黄、ピンク色のバラ47種140株が咲き誇り、校庭を鮮やかに彩っている=写真

 指月庭は1952年、高崎の芸術文化振興に貢献した同校OBの実業家、故井上房一郎氏が造園。撤去されていた時期もあったが、同窓生らの要望を受けて再興され、同校の象徴として引き継がれている。

 現在は同窓生有志でつくる「指月庭俱楽部(くらぶ)」のメンバー9人が中心となり、草むしりや芝の手入れをしている。高橋成東(せいとう)会長(71)は「年々花の咲きが良くなっている」と目を細める。

 同校校歌には「バラの香匂ふ学び舎にて」と歌われており、高橋会長らは「卒業生と在校生が共有できる大切な存在。若い世代、次の世代に継承していきたい」と力を込めた。

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