ツアーバスの予約前年比15倍の神社とは? 「とっとリュウ県」は”ドラゴン”フィーバー

今年の干支は辰!
鳥取県は県の形が竜に似ているその名も「とっとリュウ県」として、観光誘客を図っています。

中には、観光バスの予約数が前の年の15倍以上となっている竜スポットもあるそうです。
"ドラゴン"フィーバーを取材しました。

とある平日。
午前9時半に1台、その1時間後にはまた1台と続々と大型バスが入っていきます。

土江諒 記者
「私は行列について行っているんですが、皆さんどこに行かれるんですかね。神崎神社と書かれたのぼりがあります。皆さんこちらがお目当てのようですね」

観光客が続々と入っていくのが、鳥取県琴浦町にある神﨑神社。
普通の神社にみえますが、拝殿の上を覗いてみると…現れたのは巨大な竜の彫刻です。

全長は約16メートル。
日本一長いとされていてうろこなど細部まで表現されていています。

訪れた人
「OK!」Q:パワーは?「いただきましたよ」

鳥取県では今、こうした竜スポットを訪れる観光客が急増中。

中でもこちらの神社では、ツアーバスの予約件数が去年がおよそ30件だったのに対し、今年は現時点ではおよそ470件と15倍以上増加しているといいます。

その理由の1つが、鳥取県あげての取り組みです。

鳥取県 広報課 飯野秀樹課長補佐
「(鳥取県の形が)顔を西に向けた竜に見えてくると。竜の化身である鳥取県ということで、全国に発信していこうと」

「とっとリュウ県」を自称するこの取り組みでは、県の職員でキャラバン隊を結成し、県内の竜スポットを県内外に発信しています。

琴浦町観光協会 菅原浩二 事務局長
「竜とドラゴンズということで、長さが日本1っていうのと、ペナントレース勝ち抜いてン日本一っていうのをかけてこられた方は皆さん『龍日本一』ってスタンプを押していかれる」

竜=ドラゴンといえば、愛知県名古屋市を拠点とするプロ野球・「中日ドラゴンズ」。
昨シーズンは2年連続最下位、今シーズンも苦戦を強いられているとあって、リーグ優勝・日本一を願う中京圏のファンが多く訪れているといいます。

ツアー客
「もちろんドラゴンズファン。今年はまあまあやってくれると思いますよ。信じてます」

琴浦町観光協会 菅原浩二 事務局長
「竜のことをドラゴン、玉のことをボール、ということで、ドラゴンボール。宝珠真下って名盤が埋め込んでありまして、ここに立ちまして万歳するとパワーを取り込めると」

この竜が持つ宝珠の下で願うと願いが叶うんだとか。

同じセントラル・リーグの広島東洋カープを愛して40年のテレポートカメラマンも「鯉の滝のぼり」を願って必勝祈願です。

水谷祥太 カメラマン
「中日にも頑張ってもらいたいが、個人的には広島カープのリーグ優勝、日本一を期待しています」

鳥取県 広報課 飯野秀樹課長補佐
「一緒にですね、昇竜の年にしていただけたらというふうに思います」

5月17日からは鳥取県岩美町で「龍神洞」など名前に"リュウ"がつく洞窟を巡る開運クルーズツアーもスタート。

今年はドラゴンフィーバーから目が離せません。

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