九州で5月1位の非常に激しい雨 真夏日が今年初の100地点超え 天気と気温のまとめ(5月5日~5月11日)

5月5日~5月11日の天気と気温のまとめです。

■今期間(5月5日~5月11日)の天候のまとめ
平均気温は、東北の太平洋側を中心に平年より2℃以上高い所が多かった。仙台では平年より3℃高かった。一方、北海道はオホーツク海側を中心に、気温が低くなり、平年より2℃以上低い所もあった。北海道の釧路では、5日に桜満開の発表があった。
降水量は、北海道の北部を中心に平年の2倍以上となり、東北日本海側も秋田で平年の1.5倍など、多くなった。四国や九州南部も平年を上回ったが、そのほかは平年を下回った所が多く、那覇は平年の8%にとどまった。
日照時間は、北海道は平年を下回った所が多くなったが、関東以西は平年並みか平年を上回った所が多かった。那覇は平年の1.7倍以上と日照時間が多くなった。

■気圧配置の特徴
5日、日本の東海上に高気圧の中心があって、南東へ移動した。前線を伴った低気圧が華中から黄海へ進んだ。6日、前線を伴った低気圧が日本海を東進。低気圧からのびる寒冷前線が西日本を通過し、温暖前線は北海道に達した。7日、前線を伴った低気圧が北海道を東進した。低気圧からのびる寒冷前線は北日本や東日本を通過した。日本海中部には別の低気圧が南東進した後、不明瞭化した。朝鮮半島付近も別の低気圧が南南東へ進んだ。一方、東シナ海に高気圧の中心が移った。8日、前線を伴った低気圧が千島近海を北東進。朝鮮半島にあった低気圧は、午前9時頃に不明瞭となった。9日、関東の東海上を低気圧が東進。日本の東を前線が東進した。東シナ海に中心を持つ高気圧が東へ移動。10日、高気圧の中心が九州の西から本州の南海上、日本の東海上へ移った。11日、高気圧は日本のはるか東海上へ遠ざかった。

■降水
5日、前線を伴った低気圧が接近し、湿った空気が流れ込んだ影響で、南西諸島や九州で雨が降った。6日、西日本の広い範囲で雨が降り、九州では長崎県新上五島町の有川で1時間に57.5mmの非常に激しい雨が降り、5月の1位の値を更新した。鹿児島県肝付町の内之浦では、6日の日降水量が185.0mmを観測した。北日本にも雨雲が広がり、日本海側で強まった所があった。7日、北海道~中国・四国の広い範囲で雨が降った。四国や東海の南東斜面では、雨の降り方が強まり、高知県香美市繁藤は、1時間34.0mmの激しい雨が降った。8日、関東地方を中心に雨が降った。北海道は、オホーツク海からの冷湿な空気の流入により雪が降り、紋別は平地で積雪。9日、東日本や東北は午前を中心に雨が降った。10~11日、移動性の高気圧に日本列島は広く覆われて、全国的に晴れのエリアとなったため、降水は観測されなかった。

■気温
5日、内陸や山越えの風でフェーン現象が発生した日本海側は特に気温が上がり、30℃以上の真夏日を観測した地点が100を超えた。100地点以上で真夏日になるのは今年初めて。石川県加賀市の加賀中津原は33.8℃まで上昇した。6日、低気圧や前線の影響で曇りや雨の所が多くなり日差しが乏しかった。日中も気温は上がらず、真夏日、夏日ともに減少した。7日、北日本で気温が低くなり、最高気温は仙台21.7℃(前日差約-4℃)、秋田17.1℃(前日差約-7℃)。北海道には寒気が流れ込み、稚内は昼間は3℃前後で経過した。8日、冷たい北風が吹き続けた北海道オホーツク海側では気温が低く、西興部村で最高気温が2.3℃と全国で最も低い最高気温となった。3月中旬並みの最高気温と寒さが戻った。9日、関東甲信で気温の上がり方が鈍くなり、東京都心は18.9℃と4月中旬並みの気温だった。10日、朝はよく晴れて広範囲で冷え込み、最低気温は東京、名古屋、大阪など10℃を下回った。

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