【夏場所】霧島がカド番で黒星先行…元鶴竜・音羽山親方との〝再タッグ〟の行方は?

〝再タッグ〟の行方は…。大相撲夏場所3日目(14日、東京・両国国技館)、大関カド番の霧島(28=音羽山)は幕内熱海富士(21=伊勢ヶ浜)に一方的に押し出され、1勝2敗で黒星先行。取組後は「ちゃんと当たっていこうと思ったけど、怖がって逃げてしまった」と唇をかんだ。春場所後に陸奥部屋から音羽山部屋へ転籍。気分を一新して土俵に臨む一方で、首付近に痛みを抱えるなど状態は万全ではない。

師匠の音羽山親方(元横綱鶴竜)は「首といっても、頸椎とかじゃない。周りの筋肉を痛めて、自分の中で怖さが働いて動きが悪くなっている」と分析。「トレーニングで体が大きくなって、力任せの相撲になっているところもある。そうではなくて、今まで通り自分の相撲を取れるように。頭で当たっていかないといけない」とアドバイスを送った。

同親方は陸奥部屋時代、兄弟子の立場で霧島に食事面などを助言。大関昇進の土台づくりに一役買った。その兄弟子と師弟関係となった霧島は「新しい師匠のためにも勝ちたい」と恩返しに意欲。まずはカド番を脱出し、優勝争いにも踏みとどまりたいところだ。

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