元俳優・若山耀人容疑者を殺人容疑で再逮捕へ 〝仲介役〟平山容疑者との接点は「サッカー」

大河俳優から転落した

栃木・那須町で焼損した夫婦の遺体が見つかった事件で、実行役とされる元俳優の若山耀人容疑者(死体損壊容疑=20)が近日中に殺人容疑で捜査当局に再逮捕される見込みだ。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年)でブレークした元子役の殺人事件に発展する。仲介役で殺人容疑で再逮捕された平山綾拳容疑者(25)との接点は、サッカーだったことが浮かび上がってきた。

「終わりました」「(空き家を)出ます」

若山容疑者は4月15日深夜~16日未明、東京・品川の空き家で、ともに実行役とされる韓国籍の姜光紀容疑者(カン・グァンギ、死体損壊容疑=20)と一緒に会社役員の宝島龍太郎さん(55)、幸子さん(56)夫婦を暴行した後、平山容疑者に電話で報告したという。狂気の沙汰だ。殺害方法は詳しく指示されず、若山ら3容疑者で協議したとされる。

若山ら6容疑者も近日中に殺人容疑で捜査当局に再逮捕される見込み。大河俳優の殺人事件に発展する。

キラトとリョーケン――。暴行直後に電話でやり取りした両容疑者は、共通の趣味のサッカーで意気投合した。

若山容疑者の子役時代を知る芸能プロ関係者は「小学生のころ、俊足だったキラトはサッカーに夢中で将来の夢は日本代表でした」と話す。

競技としてのサッカーと俳優業は早々に辞めたが、サッカー観戦は好きだった。

若山容疑者は事件前の今年3月、渋谷でユーチューバーの街角インタビューに「おカネです、世の中は」とサラリと話していたことが明らかになっている。事情を知る関係者の話。

「キラトはこの時、カンを含めて男性4人で渋谷にいました。ちょうどサッカーの話で盛り上がった後、ユーチューバーに声をかけられたんです」

連れの男性の一人は「なぁなぁふん!」とボケをかました。これは、2022年のサッカーW杯・カタール大会で解説を務めた元日本代表FW本田圭佑がアディショナルタイムが7分と長いことに「なぁなぁふん!」と驚き、SNSでバズったワード。キラトはこのボケにケラケラと笑った。

平山容疑者もサッカー少年だった。

「サッカー部時代のリョーケンは180センチで、当時は細身。ポジションは中盤でした。日本代表選手に指導してもらったこともあります」(知人)

若山容疑者は昨年末~今年1月あたりに渋谷のクラブで平山容疑者と知り合い、サッカーで意気投合。酒を飲むようになる。

この出会いを機に若山容疑者は犯行に手を染め、まばゆいスポットライトを浴びた俳優時代から転落する。

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