大谷翔平、MLB12年ぶり17人目の大記録へ高まる期待 MLB公式が前回達成者と“進捗度”を比較

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

2012年のミゲル・カブレラ以来現れていない三冠王なるか

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は現在、ナ・リーグ2位タイの11本塁打に加え、打率.354も僅差の2位につけている。代名詞の本塁打に加えて高打率も残せるようになったことで、注目されるのは三冠王が可能かどうかだ。MLB公式のスペイン語版インスタグラムは“最後の三冠王”と42試合経過時点での数字を比較し、判断をファンをにゆだねている。

大谷と比較されているのは、2012年にタイガースで打率.330、44本塁打、139打点を残したミゲル・カブレラだ。チームが42試合を戦った時点での数字は打率.304、8本塁打、34打点だった。

一方、大谷の同じタイミングでの成績は打率.352、11本塁打、27打点。打率、本塁打で先を行き、打点で後れを取っているという状況だ。

大谷は今季、先発打順としては2番にしか入ったことがなく、当時のカブレラは3番に定着していた。打点は周囲の打者の状況にも大きく成績を左右される部門。大谷の前を打つのは出塁率も、長打で走者を還すことも期待できるベッツで、これがどう作用するかはシーズンが終わってみないとわからない。

大リーグでの過去の三冠王は、16人が18回記録している。(テッド・ウィリアムズとロジャース・ホーンスビーが2度)。カブレラの前にこの栄冠に輝いたのは1967年のカール・ヤストレムスキーで、45年の時間が開いたことが達成の難易度をうかがわせる。それでもなお、長打と高打率を両立している今季の大谷にはそんな夢をかけてみたくなる。

THE ANSWER編集部

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