【WWE】ダメージCTRLに新たな難敵 ベッキー・リンチと同郷の〝新星〟と遺恨勃発

ダコタ・カイ(中)のセコンドに就いたイヨ・スカイ(右)とカイリ・セインだったが…(©WWE)

WWE悪のユニット「ダメージCTRL」が、女子世界王者の〝ザ・マン〟ベッキー・リンチと元NXT女子王者ライラ・ヴァルキュリアの同郷コンビに牙をむいている。

イヨ・スカイ、アスカ、カイリ・セイン、ダコタ・カイの悪のユニットは「WWEドラフト」でスマックダウンからロウに移籍。アスカが負傷欠場となる中、先週のロウではロウ最高峰王者ベッキーを襲撃して、ロウの女子戦線制圧に動き出していた。

13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では、ダコタがベッキーと一騎打ち。イヨとカイリはセコンドに就いたが、カイリは観衆から奪いとったのか「KING KOTA」のメッセージボードをダコタとベッキーに見せつけた。

ゴングが鳴ると「ベッキー!」チャントの中で、カリスマ女王が猛攻。介入に入ったイヨは、顔面キックを浴びて吹っ飛んだ。すかさずカイリは反対側のエプロンに立って、ベッキーをけん制。これでダコタが逆転に成功した。ペースを握って攻め込み、コーナーのベッキーに顔面キックを放つも、雪崩式ブレーンバスターで叩きつけられ、ベッキー必殺のディスアーマー(変型腕固め)で捕獲された。

ここでイヨとカイリがリングに乱入。ベッキーを突き飛ばし、ボコボコと蹴りまくった。試合はもちろんダコタの反則負けとなったが、イヨ&カイリは意に介さず、攻撃の手を緩めない。そこにベッキーと同郷アイルランドの妹分、ライラが救出に登場した。

4月の「WWEドラフト」でNXTからロウに昇格した新星は、この日の「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメント準々決勝でゾーイ・スタークを撃破。次回ロウの準決勝ではイヨと注目の激突となったが、ダコタとカイリに延髄斬りを見舞ってイヨと対峙した。

思わぬ〝前哨戦〟にイヨは「オラッ! やってやるよ! オメーは私のエジキだ!」と日本語で叫んで挑発。ライラが汚い言葉の意味を理解したかは不明だが、イヨの突進をかわしたところでベッキーがカウンターのラリアートを打ち込み、悪のユニットを退散させた。

さらに次回PLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で女子世界王座に挑戦するリブ・モーガンも王者ベッキーを襲い、ロウの女子戦線は混沌の気配。ダメージCTRL対ベッキー&ライラの同郷コンビの構図も浮上してきた。

バックステージのインタビューでダコタから「わかってる? ここにいるイヨが『クイーン・オブ・ザ・リング』になるのよ」と紹介されたイヨは、日本語で「そうだ、あのライラ、あの小娘、ぶっ潰してやるよ!」とすごんだ。続けて英語で「私がクイーンになる! ダメージCTRLがすべてを奪うんだ!」とズバリ。カイリは隣で軽やかに手招きして、女子戦線制圧を高らかに宣言していた。

この日のロウは「ABEMA」にて放送された。

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