【U-23】正GKは鈴木彩艶か、小久保玲央ブライアンか…浜野コーチが語る両者の〝違い〟

すでにA代表の経験もあるGK鈴木彩艶(左)と、アジア制覇に大貢献したGK小久保玲央ブライアン

今夏のパリ五輪で大岩ジャパン守護神の座をつかむのは――。

サッカーU-23日本代表の大岩剛監督(51)は14日に千葉県内で取材に応じ、GK鈴木彩艶(21=シントトロイデン)が五輪参加に意欲を示していることを明かした。

鈴木はA代表のアジアカップ(カタール)でレギュラー起用されたこともあり、クラブ側との協議でU-23アジアカップ(同)での招集は見送られていた。

両代表チームの兼任となる鈴木の動向が注目される中で、大岩監督は「本人の意思は聞いていて『ぜひ行きたい』と言っている」と明言。今後はクラブ側との交渉にはなるが、鈴木はパリ行きを熱望しているようだ。

もし招集となれば守護神争いはシ烈を極める。

優勝を果たしたU-23アジアカップでは、GK小久保玲央ブライアン(23=ベンフィカ)がスーパーセーブを連発して大ブレーク。A代表への待望論も巻き起こるなど大きく飛躍しており、鈴木が大岩ジャパンに〝復帰〟したとしても簡単に守護神の座を譲るつもりはない。

2人を指導してきたU-23日本代表の浜野征哉GKコーチ(51)は、それぞれの長所をこう解説する。「彩艶はクロスボールの判断や運動能力が非常に高い。玲央は試合を読む力が秀でている」とタイプの違いを強調している。

甲乙つけがたい2人をパリ五輪で競争させながら併用するのか、それとも正守護神を1人に絞って臨むのか。難しい判断となるだけに「どのようにチームをつくっていくかは、スタッフと話をしていきたい」と、指揮官にとっては悩ましい問題となりそうだ。

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