NY外為市場=ドル下落、PPIはインフレ高止まりを示唆

[ニューヨーク/ロンドン 14日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米ドルが下落した。この日発表された4月の卸売物価指数(PPI)は予想以上に上昇した。これを受けて、トレーダーは米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測を後退させた。

それでも、主要通貨に対するドル指数は0.02%安の104.99となった。

ユーロは0.28%高の1.0820ドル。

ポンド/ドルは0.25%高の1.2591ドルとなった。

ドル/円は0.12%安の156.425円。一時、政府・日銀による介入との観測が出た5月1日の水準まで下落した。

オフショア人民元は、終値で7.240元と横ばい。一時、5月5日以来の安値まで下落した。

ジェフリーズ(ニューヨーク)の外為グローバル責任者、ブラッド・ベクテル氏は、15日に発表される4月の消費者物価指数(CPI)に向けて「市場はニュートラルな姿勢を強めている。まるで投資家がポジションを整理しているかのようだ」と言及した。

またキャリートレードに関しては、「豪ドル/円、メキシコぺソ/円、さらにドル/円でも一定程度、リスク選好的な動きが続いている」と述べた。

豪ドル/円は0.36%高の103.59円。

超低金利の日本と他の主要経済国の大きな金利格差が意識され、市場では依然として円に対して弱気な見方が維持されている。

ドル/円 NY終値 156.42/156.43

始値 156.43

高値 156.75

安値 156.24

ユーロ/ドル NY終値 1.0818/1.0822

始値 1.0794

高値 1.0825

安値 1.0768

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