JR高槻駅南再開発、6月ごろに事業化検討パートナー公募/準備組合

大阪府高槻市のJR高槻駅南地区の再々開発プロジェクトで、計画具体化の取り組みが動き出す。JR高槻駅南地区市街地再開発準備組合は6月ごろに資金支援と計画立案、事業化検討などをサポートする事業化検討パートナーを公募する予定。再々開発検討エリアは紺屋町と白梅町の約2・9ヘクタール。権利者72者のうち62者が参加する準備組合は2月に発足。パートナー候補者を年内にも決め、2025年年明けに基本協定を結ぶ見通し。25年度に基本計画骨子や事業計画案の検討に入る。29年度の本組合設立を見込む。
市は準備組合設立を踏まえ、同市の玄関口にふさわしい魅力と風格を備えた地区にするため、引き続き地権者組織の取り組みを支援する方針を表明。準備組合は基本計画骨子などの検討に入るとともに、環境影響評価(環境アセス)や都市計画の手続きも順次進めていく。
駅前のグリーンプラザたかつき1号館と大丸松坂屋百貨店(2号館)、グリーンプラザたかつき3号館は、市施行の国鉄高槻駅前地区第1種市街地再開発事業で整備した。1979年の完成から40年以上が経過している。
78年に設立した第三セクター「高槻都市開発」は、09年12月に同市中心市街地活性化協議会事務局として、中心市街地都市機能の充実に向けた活動などに着手。
16年5月にグリーンプラザたかつき1号館など再開発ビル3棟の関係者らが高槻駅南地区の再々開発事業合同勉強会を立ち上げた。同11月にはより具体的な検討を行う「JR高槻駅南地区の今後のあり方に関する検討会」が発足した。
18年にはURリンケージの支援を受け再々開発の勉強会を開催。18年度以降は再々開発事業の事業化に向け、計画内容などを掘り下げてきた。コロナ禍でまちづくり協議会の設立に向けた意見交換などが進まなかったが、21年7月の設立にこぎ着けた。
国鉄高槻駅前地区第1種市街地再開発事業は1971年に都市計画が決定し、市内の商業・業務の核となる拠点整備が行われた。
グリーンプラザたかつき1号館の規模は地下1階地上6階建て延べ1万9263平方メートルで、大丸松坂屋百貨店(2号館)は地下2階地上5階建て延べ3万6112平方メートル、グリーンプラザたかつき3号館は地下1階地上5階建て延べ1万0743平方メートル。総延べ床面積は約6万6000平方メートルに及ぶ。

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