水卜麻美アナ「ごぼう抜き出世」の裏で郡司恭子アナの特殊肩書きに注目が “もはやモデル”な活動の背景

日本テレビ・郡司恭子アナ ※画像は郡司恭子アナの公式インスタグラム『@kyoko_gunji』より

日本テレビの水卜麻美アナウンサー(37)の異例とも言えるスピード出世が話題を呼んでいる。

これまでは一般社員の「主任」として勤務していたが、6月1日付の人事で新設される管理職の役職「チーフスペシャリスト」に就任することが5月13日に明らかになった。

「日本テレビではこの6月の人事異動のタイミングで、管理職資格社員の等級と等級定義が一新されたんです。マネジメント職は6段階で、ディレクターやアナウンサーなどのスペシャリスト職は4段階の等級で評価されるようになります。

水卜アナはスペシャリスト職の上から3番目の等級であるチーフスペシャリストに就任。9期上で『news every.』MCの森圭介アナ(45)などは水卜アナよりも下のリードスペシャリストですから、まさにごぼう抜きの出世です。

水卜アナ以外にチーフスペシャリストに就任するアナウンサーはいませんし、日テレ全体でもチーフスペシャリストはほぼいないそう。もはや数年後の役員待遇昇格も見えるポジション。それだけ水卜アナが日テレ内で高く評価されていることがあらためて明らかになりました」(制作会社関係者)

水卜アナが異例の出世を遂げる一方で、同局の尾崎里紗アナ(31)は6月末をもって退社することも明らかになった。

尾崎アナは『ヒルナンデス!』や『ZIP!』に出演し、『バゲット』のMCを4年間担当。2019年に会社員の男性と結婚し、2022年に第1子を出産。育児休暇を経て2023年10月に復帰したものの、夫婦ともに九州出身であることもあり、退社後は故郷で子育てをしていく予定だという。

「水卜アナの出世、尾崎アナの退社と、日テレの新人事制度と女子アナたちの去就に注目が集まっています。そんな中、水卜アナほどではないですが6月の人事で出世を遂げる女子アナがいるんです。それが郡司恭子アナ(33)なんです」(前同)

■郡司恭子アナも副主任から主任へ出世

郡司アナは2013年に日本テレビに入社。『ZIP!』や『沸騰ワード10』などに出演し、現在は『ゴルフ革命α Season3』(日テレジータス)やスポーツ中継を中心に活躍している。

「郡司アナはこれまでアナウンス部副主任だったのですが、6月からは主任に出世します。人事異動後の正式な肩書は『アナウンス部主任(兼)社長室新規事業部』になるんです。これまでも『(兼)社長室新規事業部』でしたが、そこは6月以降も変わらないということですよね」(前出の制作会社関係者)

普通の女子アナにはない、気になる「(兼)社長室新規事業部」という肩書とはいったい。

「2022年9月、日テレは郡司アナを中心に新規事業としてアパレルブランド『Audire(アウディーレ)』を立ち上げましたから、その事業における肩書ですね」(前同)

郡司アナは新ビジネスに挑戦した理由として《大きなきっかけは、コロナ禍で“現場”の数が減ったことでした。周りの社員の働き方はどんどん変わっていくのに、出役である私たちアナウンサーはリモート勤務には変えられない。中継があるのに現場で取材ができないなど、忙しかったはずの日常に時間が生まれて。ただ何もしないでいるのが怖かったんです》とコメントしていた。

前出の制作会社関係者は続ける。

「日テレとしては、郡司アナが中心になってやっているアパレル事業で“大いに儲けてやろう”という考えはないといいますね。その大きな目的は、女子アナの“仕事創出”だともっぱらです。

コロナ禍で番組に起用するアナウンサーの数を減らしたことも重なりましたが、今、日テレに限らず民放局では人気と知名度がある“できる女子アナ”に仕事が集中してしまいますからね。日テレでは水卜アナや岩田絵里奈アナ(28)がそうですよね」(同)

■人気女子アナに指名集中……アパレル事業立ち上げの最大の目的は

一方でそれ以外の女性アナウンサーはなかなか番組を任せてもらえない状況にある。近年はタレントでもMCが上手い人、さらには他局を辞めた人気フリーアナウンサーもおり、局アナの仕事が減る一方なのだ。

「ですが、女子アナを目指す人には自己顕示欲や上昇志向の強い人が少なくないと言われますよね。そういった女子アナたちのために仕事を創出するため、日テレではアパレル事業がスタートしたといいますね。

大赤字になったらマズいですが、会社のイメージアップにもなるような事業であればいいのではないかということのようです。もちろん郡司アナがやりたかったことともマッチし、『Audire』は始まったようです」(前出の制作会社関係者)

「Audire」の公式サイトでは郡司アナが商品について「映画館でスクリーンに映った、自信を纏い朗らかに生きるヒロイン。もし彼女が現実世界にいるとしたら? そんなインスピレーションを受け、一瞬でデザインを描き終えたニットドレスです」と解説している。

「郡司アナはインスタグラムでもファッショナブルなコーディネートをアップして話題になりますが、ブランドのサイトからも彼女のこだわりが感じられますよね。

水卜アナは正統派の女子アナとして局を代表する番組に出演して、どんどん出世もしていますが、郡司アナは全く別の方向の仕事もしていて、やりたいことを実現している。これも“女子アナの新時代”ということなのではないでしょうか」(前同)

アパレル事業担当として存在感を放ちつつある郡司アナ。彼女の今後の活躍とブランドの行方にも注目が集まる。

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