佳子さま ギリシャご訪問に“観光旅行”と批判再燃の懸念…前回ペルーでは「語彙力がない」と批判噴出

5月11日、第33回森と花の祭典「みどりの感謝祭」に出席された佳子さまは、各地で森を育てる活動に取り組む子供たちにお声がけされた /(C)JMPA

全国各地で緑を育てる活動に取り組む子どもたちに、ほほ笑まれながらお声がけされている佳子さま。5月11日、東京都内で開かれた、森林や花など緑の大切さを呼びかける「みどりの感謝祭」に出席されていた。輝くご表情には、今月末に控える“大任”への高揚感が浮かんでいるようだった。

「5月25日から6月1日の日程で、佳子さまはギリシャを公式訪問されます。6月に日本との外交関係樹立から125年を迎えるにあたり、両国政府は2024年を『日本・ギリシャ文化観光年』と定め、このたび佳子さまが国際親善のために赴かれることになりました。皇室で同国を公式訪問されるのは、1999年の常陸宮ご夫妻以来となります。

佳子さまは9日、海外訪問前の慣例となっている、昭和天皇の武蔵野陵と香淳皇后の武蔵野東陵を参拝された際にも、凜としたご表情に意気込みが表れているように感じました」(皇室担当記者)

2019年のオーストリアとハンガリー、昨年11月のペルーに続き、佳子さまにとってギリシャは3回目の外国公式訪問となる。だが宮内庁内には、ご訪問の先行きを懸念する職員が少なくないというのだ。宮内庁関係者は、

「訪問されたペルーの世界遺産・マチュピチュ遺跡で、全体を見渡せる高台で説明を受けられた後、佳子さまは同行記者に感想を問いかけられたのです。

すると満面の笑みで、『おーという感じがすごくします』と、手ぶりを交えながら述べられました。このお言葉に、SNS上では“語彙力がない”“漠然としている”などと批判が噴出してしまったのです」

またペルーの古都・クスコでアルパカとふれあわれた際の佳子さまの言動にも、疑問の声が上がっていた。アルパカが食用にされているという説明を受けられた佳子さまが、「どんな味ですか?」とお聞きになった一幕が波紋を呼んだ。

「これにも“訪問国の歴史や文化を学んでの質問とは思えない”といった声が続々と上がり、ただ観光地を巡っただけという印象が広がってしまったのです。ギリシャご訪問時にもこうした批判が再燃しないかと、すでに懸念する声が上がっています」(前出・皇室担当記者)

その懸念は現実のものになりつつある。佳子さまによる武蔵野陵ご参拝を報じる記事には、

《単なる観光旅行ではないでしょうか》
《国民が円安の影響で、海外旅行を躊躇しているのに》

といった批判的なコメントが続々と投稿されている状況だ。佳子さまはご到着後、ギリシャ初の女性元首となったサケラロプル大統領を表敬し、記念式典などへの出席が予定されている。しかし世界的な観光地の視察も、いくつか予定が組まれているというのだ。

「まず世界遺産・パルテノン神殿など、首都・アテネ観光の“鉄板コース”と言われる場所を視察されることが決まっています。

さらに、イオニア海に浮かぶコルフ島などにも滞在されます。同地は旧市街が世界遺産にも登録されており、ギリシャ国民にも“最も住みたい場所”として名高い場所です。佳子さまはコルフ島で孤児院などを視察される一方、日本の美術品を所蔵するアジア美術館の訪問も予定に加わっているのです」(前出・皇室担当記者)

だが佳子さまは“必ず雪辱を期する”という強いお気持ちで、ご準備に臨まれているという。

■秋篠宮家への逆風を強めかねない懸念も

「ギリシャは古代の遺跡や風光明媚な景観で世界中から旅行者を集める観光立国なので、どこを訪れても“観光に見える”と指摘される懸念があります。もちろん佳子さまはペルーご訪問時の“反省”を踏まえておられます。ギリシャの歴史や文化に関する研究者からのレクチャーを熱心に受けられ、入念な情報収集や勉強に取り組まれているのです」(前出・宮内庁関係者)

そして、“もう観光旅行とは言わせない”というご覚悟のもと、佳子さまはメディア対策にも取り組まれていた。

「一連の“反省”から、記者が同行する場面の対応を改善する必要性を痛感していらっしゃるようにお見受けしています。ギリシャご訪問中、佳子さまが発言される場面がすでに数カ所決まっていると聞いています。

それに向けて佳子さまは皇嗣職と、想定問答集を用意されているようです。どのような質問にも対応し、日本とギリシャ両国の国民に好意的な印象を広げられるよう努力されているのでしょう」(前出・宮内庁関係者)

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも、佳子さまのギリシャでのご発言内容に注目しているとし、こう続ける。

「円安で生活が圧迫され、海外旅行を控える国民が多いなか、観光旅行に映る場面ばかりとなっては、秋篠宮家への風当たりがさらに強まる懸念があります。児童養護施設や障害者支援施設などを訪問されるのならば、佳子さまご自身のお考えがしっかりと表れたお言葉を表明されれば、国民からの評価も高まると思います。

史跡についての素朴な感想にとどまるのではなく、両国の苦しい立場にある人々に歩み寄り、共感されるお気持ちを発信されることが、佳子さまの国際親善の大きな成果になるはずです」

批判する人々の声を逆に「おー」と称賛させる大逆転へ……。固い決意を胸に、佳子さまはギリシャへ旅立たれようとしている。

© 株式会社光文社