自然・人文博物館 600匹のカメムシ標本 横須賀市

亜目ごとに分かれて展示されている

深田台の横須賀市自然・人文博物館で初となるカメムシにスポットを当てたトピックス展示が5月26日(日)まで行われている。

刺激すると独特の臭気を出すなど”嫌われ者”のイメージが強いカメムシ。同展示では、昆虫愛好家が集う「三浦半島昆虫研究会」でカメムシを含む昆虫の調査や研究に明け暮れていた故・鈴木裕さんが収集していた種々のカメムシの標本がずらりとディスプレイに並んでいる。同研究会や鈴木さんの家族からの寄贈を受けて実施された。

鈴木さんは生前、蝶やトンボなどの昆虫を調べた会誌「かまくらちょう」の刊行や県内初の昆虫約10種類を発見した米軍基地内での環境調査などの実績があり、「カメムシなら鈴木さんに聞こう」と同会だけでなく、県外からの昆虫愛好家などからも評価されていた。

標本だけでなく、鈴木さんが600種以上のカメムシの生態などを記したノートや昆虫採集の際に使っていたメモ帳、ルーペや虫取り網なども展示されている。

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