美しすぎる…2人のボンドガールがカンヌで美の競演【第77回カンヌ国際映画祭】

カンヌ映画祭の幕開けを飾るレッドカーペットを歩いたエヴァ・グリーンとレア・セドゥ - Samir Hussein / Dominique Charriau / WireImage / Getty Images

現地時間14日、第77回カンヌ国際映画祭が開幕した。コンペティション部門の審査員の一人はエヴァ・グリーンで、オープニング作品はアウト・オブ・コンペティション部門のレア・セドゥ主演作『ザ・セカンド・アクト(英題) / The Second Act』(カンタン・デュピュー監督)だったため、エヴァとレアという2人のボンドガールがカンヌの幕開けを飾るレッドカーペットを歩くことになった。

エヴァがまとったのは、アルマーニ・プリヴェの上半身スパンコールの黒のドレス。レアはルイ・ヴィトンのシルバーのスパンコールドレスで、それぞれの輝きで人々の視線を奪った。

なお、今年はコンペティション部門への日本映画の選出はゼロだったが、審査する側には『万引き家族』の是枝裕和監督が選ばれている。是枝監督は『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督率いる審査員団の一人として、最高賞パルムドールなどの選出を行うことになる。

ある視点部門には、28歳の奥山大史監督作『ぼくのお日さま』が選ばれている。同作は大学在学中に手掛けた『僕はイエス様が嫌い』で第66回サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞に輝いた奥山監督の長編2作目で、フィギュアスケートを題材に、吃音の少年タクヤ(越山敬達)とコーチの荒川(池松壮亮)、荒川に憧れるスケート少女さくら(中西希亜良)が織り成す物語を優しくつづる。カンヌ映画祭のディレクター、ティエリー・フレモーは若き奥山監督を「是枝監督の再来だ。10分も観ればこれがまさに映画であることがわかる」と高く評価しており、『ぼくのお日さま』がカンヌでどのように受け止められるのか注目される。

監督週間には、『あみこ』の山中瑶子監督が手掛けた河合優実主演作『ナミビアの砂漠』、いましろたかしのコミックを久野遥子監督と山下敦弘監督がアニメーション化した『化け猫あんずちゃん』の2作が選出。また、スタジオジブリに名誉パルムドールが授与されることになっている。個人ではなく集団に対する授与は史上初の快挙だ。(編集部・市川遥)

第77回カンヌ国際映画祭は現地時間5月25日まで開催

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