初心者もプロも動画や静止画、デザインのクリエイティブの幅が広がる!生成AI機能も導入した「Adobe Express」を実際に使ってみた

SNSなどの普及により日常で動画作成や写真を加工する機会も増えた。しかし、デザイン作成や動画などはまだ難しそうで、なかなかスタートできないという人も多い。そのような中、誰でも簡単に魅力的なコンテンツを作成できるデザインアプリ「Adobe Express」がAdobeより誕生した。今回はモバイルアプリ版を使ってみたのでその感想を含めてご紹介しよう。

「Adobe Express」を使えばロゴやチラシ、Instagramリールなどの静止画だけでなく動画も編集可能。ソーシャル投稿、ビデオ、チラシなどを作成するためのオールインワンのAIコンテンツ作成アプリとなっている。プロにとってもクリエイティブの幅が広がるデザインツール機能と、テンプレートも多く、初心者でも使いやすいのが魅力だ。

Instagramで投稿の時、おすすめのプラネタリウムを5つ紹介するコンテンツを作る例をもとに、実際に「Adobe Express」を使ってみた。まずはTop画を作りたい時、下記のようなテンプレートを使用してサクッと作ることができた。

①アプリをダウンロード後、Topにある人気のテンプレート「Instagram 投稿(正方形)」より自分が作りたいイメージのテンプレートをセレクト。

②今回はプラネタリウムなのでこの星空を選択。

③その後にテンプレートの文字を変更。星の色を変えたり、削除するなどの変更も可能。

このように、文字入れなどがシンプルにできて、ものの2分くらいで完成した。テンプレートが決まってしまえば、とても作業が早く、デザインに慣れてない人にとっても簡単だ。

また「Adobe Express」ならではの、生成AI機能を使った画像生成も面白い。TOP画にあるこちらの部分に自分が求めているキーワードを入れる。

「犬が世界旅行を楽しんでいる」となかなか見つからなさそうな場面を入れてみると・・・

このようにAIが画像を生成してくれ、面白い画像を得ることができる。これをベースに文字入れなども可能でSNSやポスター、チラシにも活用できるのだ。1からデザインしたり自分で合成したりするのは難しいシーンや場面もあると思うが、このように犬が旅行をしているシーンなどサクッと作ってくれるのでとても便利だ。

テキストからテンプレート生成も可能(テキストは英語推奨)。”event, outdoor, running”を入れるとそれに合わせたテンプレートを提案してくれ、テキストを変更したらランニングイベントのデザインが完成と、これもまた簡単だ。

ご覧の通り、画像にあった文字配列のデザインが施されていて、悩むことも少ない。豊富なテンプレートに自分の好きなワードを入れれば完成するのだ。こだわりがある場合はフォントを自分の好きなものに変更したり、画像などを挿入したりすればいい。

素材の写真はAdobe Stockから、フォントについてはAdobe Fontsが活用できるため、Adobe Expressを利用するだけで、豊富なデザイン、自分の好きなスタイルに作れるのも魅力だ。わざわざ写真素材を探したり、フォントをダウンロードしなくていい利点だけでなく、最初から豊富なデザインツールがそろっているのがAdobe Expressということになる。

その他、自分が撮影した写真の加工もAdobe Photoshopの技術が使われた精度の高さで切り抜きや背景の塗りつぶしなどができる。また面白い機能としては文字で説明したオブジェクトを生成してくれ、入れることもできる。

このように”風船”と入れると、いろいろなスタイルの風船がセレクトされ、自分が選んだポジションに挿入することができる。

実際に「Adobe Express」を触ってみると生成AIがクリエイティブの手助けをしてくれて、とても面白い。初心者にとっては手軽にデザインができて使いやすい。そしてすでにSNSの投稿などでいろいろとデザインしている人にとっては少しデザインにいきづまった時にも大活躍する。

静止画だけでなく、動画にも使えるので動画編集やInstagramのリール、ストーリーズにも活用したい。気になる人は無料で始められるので、ぜひ、一度、アプリをダウンロードして使ってみてはいかがだろうか。

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