バイエルン監督候補は「3人」。トゥヘル続投を選手が望む

デ・ゼルビもあきらめず、あと一人は…。

12連覇を逃したドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンの2024-25シーズンの監督がいまだに決まらずにいる。ドイツメディアでは、ここに来て、トーマス・トゥヘル監督の残留を望む声が選手サイドから出ていると報道。指揮官と経営陣のわだかまりを解消できれば、逆転残留の可能性も出てきた。

『キッカー』は5月13日、元バイエルンで前ドイツ代表指揮官のハンス=ディーター・フリック氏(現・フリー)と再び接触しているとレポート。ただし、クラブ経営陣には、ドイツ代表の混乱ぶりにより、懐疑的な声も根強いという。

一方、『デイリーメール』は、三笘薫の所属するブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCが、ロベルト・デ・ゼルビ監督がすでに残留を宣言しているにもかかわらず、バイエルンが希望しているとレポートした。

ただ、そうした混沌とした状況を踏まえ、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝まで進み、ファイナル進出まであと数分まで迫ったトゥヘル監督を待望する声も多い。『ビルド』などドイツメディアは、トゥヘルと再度契約を結ぶ案が出ていると報じた。バイエルンの選手からも要望する声が出ているそうだ。サポーターからも、デ・ゼルビなどに賭けるのであれば、トゥヘルのほうが手腕も上ではないか――という声も多い。

一方、噂にあったジネディーヌ・ジダン氏の話はここに来て、まったく聞かれなくなっている。

いずれにせよ、今季「無冠」は決して現場のみならずクラブ経営陣のプライドゆえの横柄な判断ミスも要因であることが分かる。絶対王者復権へ、そのあたりの体質にこそメスを加えられるかがポイントになるか。

© SAKANOWA株式会社