宇宙から持ち帰り実験...カプセル着水成功 東北大発ベンチャー

 東北大発の宇宙ベンチャー、Elevation Space(エレベーションスペース、仙台市)は14日、南相馬市の福島ロボットテストフィールドで4月に実施した宇宙から地球に物資を持ち帰る回収カプセルの着水試験に成功したと発表した。今後は2026年の初号機打ち上げに向け、カプセルの耐熱試験や、より高い高度からの着水試験などに取り組む。

 同社によると、カプセルの耐衝撃性が確認されたほか、着水時の衝撃加速度データを複数の角度で取得できたという。

 同社はデータを基にカプセルの設計を進める計画で、担当者は「データが得られて一安心。今後も必要な試験をクリアしていきたい」と話した。

 同社は宇宙空間における製品の実験サービスの提供を目指している。実験を終えた製品を海上で回収することを想定し、約5メートルの高さから回収カプセルをプールに落とす試験を4月に行った。

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