井上尚弥へ、37歳元王者から挑戦状「次戦最有力は俺。グッドマンは後だ」「王座への道ある」

井上尚弥【写真:荒川祐史】

井上尚弥―ネリ戦の興行にも参戦

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に、37歳の元王者から挑戦状が送られている。井上が元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで下した6日の興行を振り返り、「オレもリング上に飛び入りして、言いたいことを言いたかった」などと海外メディアに語っている。

アイルランドの専門メディア「アイリッシュ・ボクシング.com」は「TJ・ドヘニーが“モンスター”ナオヤ・イノウエについての最新情報を与える」との見出しを打った記事の中で、元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)が井上戦を希望している様子のコメントを伝えている。

ドヘニーは6日、井上がネリを下した東京ドーム興行に参戦。同級8回戦でブリル・バヨゴス(フィリピン)を相手に4回TKO勝ちを収めた。ネリが体重超過を犯した場合などのリザーバーの立場でもあった。通算成績は26勝(20KO)4敗。

ネリ戦後、井上はリングに上がったWBO&IBFスーパーバンタム級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)について言及。「これから交渉したい」と語り、グッドマンも「絶対やりましょう」と応じるなど、次戦の有力候補と見られていた。

しかし記事の中でドヘニーは「俺は(井上の)次戦候補の1人だ」と主張。米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOが語った内容として「9月の対戦相手の最有力候補は俺で、グッドマンはその後になるとのことだ」と説明している。

ネリ戦後の井上とグッドマンのやり取りについて、ドヘニーは「(グッドマンが)少し男っぽさを見せつけるのと、彼の知名度を上げるため以外の何ものでもなかったのだと思うね。正直に言って、オレもリング上に飛び入りしてマイクを握り、俺の言いたいことを言いたかったよ。でもグッと抑えたんだ!」と笑顔で指摘したという。

井上と対戦が実現するかどうかにかかわらず、ドヘニーは自身が再び王座を掴むチャンスはあると見ている。「WBOランキングでは3位だが、もうすぐ2位に上がる。イノウエに一歩近づくし、空位となれば少なくともそれを争える。どちらに転ぼうが今年は王座への道がある」と語っている。

THE ANSWER編集部

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