女子バレー練習拠点、浄水場跡地に デンソー、郡山市に借用要望

品川市長、野崎弘志上下水道事業管理者(左)に要望書を手渡した杉岡部長(左から3人目)ら

 郡山市に本拠地を移転するバレーボール女子のデンソーエアリービーズは14日、活動拠点となる練習用体育館を同市の旧豊田浄水場跡地に整備するため、市に土地の借用を要望した。品川萬里市長は「円滑に進めることができるよう最善を尽くす」と述べ、実現に向け検討を進める考えを示した。

 跡地は市上下水道局北側にある約2万2000平方メートルの場所で、現在は駐車場などとして利用されている。チームはホームアリーナとして使用する宝来屋郡山総合体育館に近く、子どもたちが集まりやすい市街地にあること、1万平方メートル程度の広さが確保できることなどから、北側の一部を設置候補地として選定した。

 参戦を予定する国内最高峰の新リーグ「SVリーグ」が開幕する今年10月に合わせ、チームは本拠地を移転する見通しで、2027年に体育館の完成を目指し、詳細を今後検討する。チームの事務所を設けるほか、児童生徒が参加するバレースクールの開催など市民との交流の場や災害時の防災施設としての活用も想定している。

 デンソーエアリービーズの杉岡憲部長は14日、市役所で品川市長に要望書を手渡し「地域の方と一緒に触れ合い、愛されるチームになれるよう体育館を利用していきたい」と述べた。佐藤政喜市議会議長にも要望した。

 市は、土地を所有する上下水道局と調整し、検討を進める。また、跡地に隣接する旧豊田貯水池(約8.8ヘクタール)の利活用についても引き続き検討していく。

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