太陽表面の黒点 くっきり 長崎県天文協会長・松本さん撮影

10日の午前9時57分に撮影した黒点と11日の午前8時8分に撮影した黒点(松本さん提供)

 長崎県天文協会会長の松本直弥さんが、太陽の表面にある巨大な黒点を撮影した。黒点では、世界各国で観測されたオーロラの原因とみられる大規模な爆発現象「太陽フレア」が発生していた。
 松本さんは10、11日に佐世保市星和台町の自宅で黒点を撮影。太陽フレアは8日から11日にかけて8回発生していた。
 松本さんによると、太陽は11年周期で活動している。活発になると表面で爆発が起こり磁気嵐が発生。太陽風に乗って電気を帯びた粒子が地球に飛来し、衛星利用測位システム(GPS)などに障害が起きる可能性があるという。
 今回のような巨大な黒点は、日食グラスなどを使えば肉眼でも確認できるが、太陽の自転の関係で数日後には見えなくなる。
 10日から11日夜、北海道や東北などで、太陽フレアが原因とみられるオーロラが観測され、英国や中国など世界各国でも報告された。

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