野球の基礎、楽しく学ぶ 元楽天・銀次さん、久慈で教室

良いキャッチボールのポイントについて元楽天の銀次さんから指導を受ける子どもたち

 「地域で支える野球教室2024」が11日、久慈市営球場で行われ、同市と野田村の学童野球8チームの子ども約130人が元楽天内野手の銀次さん(36)=普代村出身=らを講師に、基本技術の大切さなどを楽しく学んだ。

 久慈青年会議所(嵯峨健太郎理事長)と、同市の社会人野球チーム久慈クラブ(松村朋宏代表)の共催。同地域で盛んな野球を地域が一体となって盛り上げ、青少年の健全育成につなげようと、初開催した。

 会場では子どもたちが守備、打撃練習、チーム対抗リレーなど約4時間にわたって汗を流した。キャッチボールでは、銀次さんが「プロ野球でもキャッチボールがうまい選手には力のある選手が多い」と強調。正しいボールの握り方や、足を動かして投げることの大切さなどを熱っぽく指導していた。

 銀次さんは取材に「久慈市での野球教室に招かれたのは10数年ぶりだが、うまい子が多い」と評した。その上で「楽しく野球を続け、将来はプロ選手を目指してほしい」と子どもたちにエールを送っていた。

 参加した子どもたちの中で、全国大会の切符がかかる6月の岩手県大会に久慈市代表で出場する久慈湊・久喜黒潮連合の菊地竜絆主将(久喜小6年)は「教室で学んだことを意識しながら練習し、本番で発揮できるように頑張りたい」と意気込んでいた。【全文】

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