島根原発2号機の運転容認 広島高裁松江支部、差し止め却下

中国電力島根原発2号機=松江市

 中国電力島根原発2号機(松江市)の運転差し止めを求め、島根、鳥取両県の住民4人が申し立てた仮処分で、広島高裁松江支部の松谷佳樹裁判長は15日、申し立てを却下した。同原発で運転の差し止めを巡る仮処分の決定は初めて。

 住民側は2023年3月、宍道断層の揺れが正しく考慮されておらず安全ではないなどとして、仮処分を申し立てた。同高裁で係争中の差し止め訴訟控訴審判決が出るまでの仮処分を求めていた。

 一方、中電側は住民側が具体的な危険性を指摘していないとして、申し立てを却下するよう求めていた。中電は2号機の再稼働時を12月としている。

© 株式会社中国新聞社