長崎出身・さだまさしさん RSウイルス感染症予防の啓発へ 英製薬大手のアンバサダーに

アンバサダーの「巨大名刺」を受け取るさださん(左)=東京都内

 長崎市出身のシンガー・ソングライターさだまさしさんが14日、英製薬大手が進める「60歳からのRSウイルス感染症予防啓発プロジェクト」のアンバサダーに就任した。東京都内で開かれた就任式で「大切なお役。頑張って活動したい」と抱負を語った。
 RSウイルス感染症は一般に乳幼児の呼吸器感染症として知られるが、高齢者や慢性の基礎疾患を持つ人の重症化リスクも高いとされ、英製薬大手グラクソ・スミスクラインが同プロジェクトに取り組んでいる。
 さださんはアンバサダーの「巨大名刺」を受け取った後、プロジェクトのため書き下ろしたオリジナル曲「Believe」をギターの弾き語りで初披露。「大切な人の心や体の健康を思うきっかけになれば」と曲に込めた思いを語った。今後は、60歳以上の予防接種を啓発する全国放映のテレビCMに出演するなど活動を進める。
 同社によると、RSウイルス感染症では、健康な成人の多くは風邪のような症状で軽快するが、高齢者や慢性の基礎疾患がある人らは感染をきっかけに肺炎などを起こすこともある。小児での流行は近年、春から初夏に増加、夏にピークが見られるという。

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