中国広東省の対外投資額、23年は8.0%増の238億ドル

中国広東省の対外投資額、23年は8・0%増の238億ドル

輸出されるリチウムイオン電池の通関検査を行う汕頭税関の職員。(3月11日撮影、広州=新華社配信)

 【新華社広州5月15日】中国広東省商務庁の張勁松(ちょう・けいしょう)庁長はこのほど、同省の2023年の集積回路(IC)の輸出は前年比19.8%増、家電製品は8.0%増だったと明らかにした。新エネルギー車(NEV)、リチウムイオン電池、太陽光発電製品の「新三様(新たな定番3品目)」の輸出額は33.7%増の1436億2千万元(1元=22円)だった。 

 張氏によると、省は「広東の本部」と「海外の製造拠点」を組み合わせた発展モデルを導入し、省内の優位性のある産業と企業が東南アジアや欧州、アフリカなどに投資するよう導いている。ベトナム、ナイジェリア、ポーランドなどで省級の境外経済貿易協力区を7カ所設立し、23年の対外投資額は8.0%増の238億ドル(1ドル=156円)に上った。

 同省が23年に「粤貿全球」ブランドで開いた境外(外国と中国香港・マカオ・台湾地区)での展示会はオフライン・会場開催合わせて243回に上り、3万1千社が海外からの受注を獲得した。欧米市場との貿易額が安定を保ったほか、ロシアとの貿易額は33.5%、中央アジアは48.3%、中東は8.8%それぞれ増加した。23年の輸出入実績のある企業数は9.4%増の13万900社となり、うち上位100社による貿易額は6.9%増加した。 

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