ホンダ、中国で希望退職募集 販売低迷受け生産適正化

「北京国際モーターショー」に出展したホンダのブース=4月、北京(共同)

 【北京共同】ホンダの中国合弁会社の一つ「広汽本田汽車」が正社員の希望退職を5月から募集していることが15日、分かった。販売低迷が理由。既に1割強の約1700人が応募した。関係者が明らかにした。中国市場で電気自動車(EV)の普及が進み価格競争が激化する中で、過剰な生産能力の適正化を目指す。

 対象は工場の生産業務関連の社員。ただ、最終的に何人を退職させるかは今後調整するという。

 中国市場では、EVなど新エネルギー車の車種が少ない日系メーカーの苦戦が顕著になっている。4月の新車販売はホンダが前年同月比22.2%減、トヨタ自動車が27.3%減、日産自動車が10.4%減。

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