葛尾染める「復興の紅色」 クリムゾンクローバー見頃

紅色の花が見頃を迎えているクリムゾンクローバー=葛尾村野行地区

 田畑の地力を回復させる緑肥として福島県葛尾村で植えられているクリムゾンクローバーが紅色の花を咲かせ、見頃を迎えている。

 2016(平成28)年6月に東京電力第1原発事故による避難指示が一部解除された村で毎年この時期に開花し、復興のシンボルとなっている。クローバーの仲間の一年草でストロベリーキャンドル、ストローベリートーチとも呼ばれる。除染で表土が削られた大地に混ぜ込み、肥料にする。上葛尾、野行、下葛尾地区などの農地に植えられている。

 見頃は場所によって異なるが、今月末までは楽しめる予定。村復興交流館あぜりあで場所を示した地図を配布している。問い合わせは同館へ。

© 株式会社福島民報社