「体重が落ち、衝動的で鬱だった」麻薬容疑ユ・アインの裁判に医師が証言

俳優ユ・アインが麻薬類常習投薬の疑いで5次公判に出席したなか、証人として出廷した医師が「ユ・アインが継続的に死亡衝動を訴えた」と証言し、注目を集めている。

5月14日、ソウル中央地裁・刑事25部は同日、麻薬類管理に関する法律違反などの容疑を受けているユ・アインの5回目の公判期日を行った。

裁判にはユ・アインに医療用麻薬類を処方した医師2人が証人として出席した。

この日公開された診療記録によると、ユ・アインが病院に初めて来院した2021年6月29日の診療記録には、「継続的に死亡思考を含む憂鬱感の訴え」と書かれていた。

また、次に来院した同年7月1日と7月6日の診療記録にも「死亡思考を含む憂鬱感の訴え」と記録されていた。

ユ・アイン

証人として出席した医師のオ氏は、2022年4月29日にユ・アインが来院した当時の状態について、「体重が非常に減っている状態だった。死亡衝動が増えた。特に“そわそわする”、“不安だ”、“集中できない”、“散漫だ”と言ってチャート表も作成した。そのような症状のため、不安をコントロールする薬を処方した」と証言した。

ユ・アインは2020年9月から昨年3月までにプロポフォールを計181回投薬。2021年5月から昨年8月まで44回にわたり、他人名義で睡眠薬1100錠余りを不法処方、買収した疑惑を受けている。

一方、検察は1月、ユ・アインにプロポフォールなどを処方した疑いで、医師6人を在宅起訴した経緯がある。

◇ユ・アイン プロフィール

1986年10月6日生まれ。本名オム・ホンシク、韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名に。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演。2023年2月、プロポフォール不正使用疑惑で捜査を受け、大麻の陽性反応が検出。同年10月、麻薬類管理に関する法律違反や証拠隠滅教唆、詐欺、医療法違反などの罪で在宅起訴された。

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