風薫る新緑の季節を迎えた。兵庫県川西市多田院多田所町の多田神社では、モミジの若葉が初夏の日差しを受けて鮮やかに輝いている。(吉田敦史)
同神社の境内には、東門から続く参道脇や、随神門から拝殿の間、田尻稲荷神社の周辺などにモミジが植わっている。現在は花が咲き終わり、「青紅葉」とともに、赤く色づいたプロペラのような形の種も見られる。
月に1度参拝するというセラピストの女性(37)=同市=は「太陽の光と影で浮かび上がる葉の濃淡がとてもきれい。空の青にも映え、上を向きたくなる季節ですね」と、さわやかな空気を胸いっぱいに吸い込んでいた。