地方創生と女性活躍を語る 「Gender Action Platform」理事の大崎麻子さん

女性活躍について語る大崎さん

 福島政経懇話会(会長・内堀雅雄知事)の第290回例会は14日、福島市の民報ビルで開かれた。NPO法人「Gender Action Platform」理事の大崎麻子さんが地方創生と女性活躍をテーマに講演し、ジェンダーギャップ解消に向けた政策と先進事例を紹介した。

 性別を問わず権利と機会を享受し、責任を分かち合い、意思決定に対等に参加できる状態が国際社会共通の目標となっているジェンダー平等だと解説した。日本は実現の途上にあるとし、女性が健康、教育、経済、政治・社会参画の面で力を持つ必要性を示した。

 ジェンダー平等を実現するために、家事、育児、介護といった家庭内の無償ケア労働の担い手を再検討する必要性を指摘した。「男性も無償ケア労働を担うようにして初めて男女が同じ土俵に立てる」とした。

 官民連携で若者の人口減少対策を進める兵庫県豊岡市の事例を挙げ、県内でも対策が進むよう期待した。

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