伊勢正三さんの企画展 「なごり雪」から50周年、名曲のリズム譜など 長崎・西海の音浴博物館

「なごり雪」のマスターリズム譜など=西海市大瀬戸町、音浴博物館

 1970年代を代表するフォークグループ「かぐや姫」やフォークデュオ「風」で、「なごり雪」や「22才の別れ」などの名曲を生み出したシンガー・ソングライター伊勢正三さんの企画展が、長崎県西海市大瀬戸町雪浦地区の音浴博物館(中村昌彦館長)で開かれている。29日までの予定。
 伊勢さんが実際にレコーディングに使った「なごり雪」「22才の別れ」「海岸通」のマスターリズム譜(一部複製)や、未発売の「海岸通」のシングルレコード、「3号線を左に折れ」の直筆稿などのほか、同館所蔵のレコードと合わせて30点が並ぶ。
 伊勢さんの出身地、大分県津久見市に2022年7月にオープンした「伊勢正三ミュージアム海風(うみかぜ)音楽庵」(河村和彦代表)が協力し、所蔵品の一部を特別に借り受けた。
 企画展は昨年、河村代表が同博物館を来訪した際、「なごり雪」の発表から今年で50周年を迎えることなどから「雪」と「音楽」のつながりで「一緒に地域おこしをしたい」と両館代表者らの意見が一致したことから実現した。
 中村館長は「かぐや姫はもとより、風のファンにはたまらないでは」とPRした。

来館を呼びかける中村館長

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