三越伊勢丹HD/23年度インバウンド売上高が過去最高の1088億円

三越伊勢丹ホールディングスが5月14日に発表した2024年3月期決算によると、同社のインバウンド売上高(国内百貨店計)が過去最高の1088億円となった。

コロナ前のピークだった2018年度に比べ45%増と大きく伸びている。

インバウンド売上高三越伊勢丹計は872億円(2018年度比44%増)だった。

<細谷敏幸社長>

同日行われた決算会見で細谷敏幸社長は「中国本土からの訪日顧客がコロナ前を割り込んでいるが、その他のアジア地域からの訪日客の売り上げが拡大している。2024年度の国内百貨店計では、インバウンド売上高1563億円(2023年度比44%増)を見込んでいる。また、次期中計以降、外国人顧客向けアプリの導入により、すべての顧客を識別顧客とし、つながりを世界に広げていきたい」と意気込みを語った。

また、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店3店舗計の国別・地域別売り上げシェアでは、2018年度は中国(本土)74%、アジア地域21%、その他5%だったが、2023年度は中国(本土)40%、アジア地域49%、その他11%となっている。

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