「Nintendo Switch」はまだイケる! オーバークロックで重めのゲームも表現力アップ

By 多根清史

Nintendo Switchは発売から8年目に突入し、任天堂も「後継機種に関するアナウンスを今期中(2025年3月まで)に行う」と発表済みです。実際、現行モデルで最近の大作ゲームを遊ぶと処理落ちする場合もあり、パワー不足になった印象があります。

↑オーバークロックでパワーアップ!

しかし、現行スイッチをオーバークロック、つまり動作速度を速くするように手を加えると、重めのゲームでも楽々と表示できるようになることを証明する動画が公開されました。

YouTuberのnaga氏が公開した動画では、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下「BOTW」)や『ウィッチャー3』『The Elder Scrolls V: Skyrim』『アサシン クリードIII リマスター』といったオープンワールドゲームを検証。いずれも広大なオープンワールドを冒険できるゲームで、スイッチ本体に負荷が掛かるものばかりです。

これらの大半が、CPUとGPUのクロック速度を高速化することで恩恵を受け、表現はみるみる改善。60fps前後で動作し、高解像度にしても問題ないことが強調されています。ちなみにBOTWは、高速化していないスイッチではドック設置時に解像度900pの30fps、携帯モードでは720pの30fpsに限られています。

さらに『ベヨネッタ3』といった非オープンワールド作品でも、クロックを高速化した恩恵が大きく、高解像度かつスムーズに表示されています。

これほどの余力をスイッチは秘めているのに、なぜ発揮しないのか? おそらく、クロック速度を上げればバッテリー消費が激しくなり、特に携帯モードでは短時間しか遊べなくなるためでしょう。

スイッチ後継機は、スペックが大幅に向上し、超解像技術NVIDIA DLSS(内部的に低解像度で描き、機械学習により高解像度として表示する)に対応していると予想されるため、クロック速度を上げる必要性は薄いはず。実際、後継機向けに強化版BOTWを開発中との噂もあります。

スイッチは「据え置きと携帯ゲーム機のハイブリッド」を実現することで、家でも外でも遊びやすく、息の長いブームを巻き起こしました。スイッチ後継機種はそのコンセプトを受け継ぎつつ、よりパワフルになると期待したいところです。

Source: naga(YouTube)
via: Wccftech

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