アルゼンチン中銀、政策金利を40%に引き下げ インフレ鈍化で

Jorge Otaola Walter Bianchi

[ブエノスアイレス 14日 ロイター] - アルゼンチン中央銀行は14日、政策金利を従来の50%から40%に引き下げたと発表した。ミレイ政権下で緊縮財政の取り組みが進められ、物価上昇率が前月比で4カ月連続鈍化したことを受けた措置。

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前月比8.8%上昇し、伸びは4カ月連続で鈍化、市場予想の9%を下回った。前月比の上昇率は昨年12月の25%強から大きく下がった。

だが前年同月比では289.4%上昇し、伸びは前月からやや加速した。

政府は昨年12月にミレイ大統領が就任して以降、前月比でのインフレの抑制に成功したと主張している。大統領報道官は4月のCPIを受けて、Xに「インフレは粉砕されつつある」と投稿した。

こうした中、短期金融市場のトレーダーは14日、ロイターに対し、近く大幅な追加利下げが行われる公算が大きいとの見方を示した。

ただ小売店経営者や消費者は、物価情勢の変化を全面的には実感できていないと話している。

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