マンチェスター・Cが“大一番”トッテナム戦を制する! ペップ監督は選手たちの姿勢を評価「幸せそうだったが、追加の祝賀会はなかった」

写真:マンチェスター・Cを率いるグアルディオラ監督

マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督が、トッテナム戦の勝利を振り返った。

現地時間5月14日に行われたプレミアリーグ第34節(延期分)のトッテナムvsマンチェスター・C戦は、後半立ち上がりにスコアが動いた。51分、イングランド代表MFフィル・フォーデンが左サイドを突破して中央にクロスを送るも、ノルウェー代表FWアーリン・ハーランドには合わずボールは右サイドに流れる。しかし、ボールを拾ったポルトガル代表MFベルナルド・シウヴァが相手守備陣の裏を取ったベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネにパスを出すと、デ・ブライネの折り返しにハーランドが詰め、マンチェスター・Cが先制に成功する。

その後、マンチェスター・Cはブラジル代表GKエデルソンがトッテナムのアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロと交錯した影響で、69分に途中交代。守護神を失うアクシデントに見舞われたが、交代で入ったドイツ人GKシュテファン・オルテガが再三にわたって好セーブを披露し、トッテナムに反撃のきっかけを与えない。

すると、90分には途中出場していたベルギー代表FWジェレミ・ドクが鋭い突破からPKを獲得。このPKをハーランドが確実に決め、マンチェスター・Cが試合終盤で勝負を決定づけた。

試合は2-0で終了。敵地『トッテナム・ホットスパー・スタジアム』で勝ち点3を獲得したマンチェスター・Cが暫定首位に立っていたアーセナルを追い抜き、勝ち点「2」差で首位に再浮上した。

最終節に決着がつくことになった、今季のプレミアリーグ優勝争い。マンチェスター・Cのクラブ公式サイトは、トッテナム戦後にインタビューへと応じたグアルディオラ監督のコメントを紹介している。指揮官は「選手たちがロッカールームでとても幸せそうだったのが良かった」と述べつつ、「彼らはこれですべてが終わったわけではないことを知っているよ」と付け加えた。

「追加の祝賀会は行われなかったからね。彼らは残る戦いが厳しいものになることを完璧に知っているんだ」

すべてが決まるプレミアリーグ最終節、マンチェスター・Cは5月19日に本拠地『エティハド・スタジアム』でウェストハムと対戦する。グアルディオラ監督は、サポーターたちに“共闘”を呼びかけた。

「人々はそれ(優勝)が難しいことを承知のうえで日曜日の15時にスタジアムへと来なければならない。家族と一緒に来場し、エネルギーをもたらし、あらゆる距離感で勝ち続け、試合を制する資格を手にしなければならないんだ」

「我々がしなければならないのは、その試合(ウェストハム戦)に勝つことだけ。その可能性を得るチャンスを手にすることができて、我々はとても幸運だよ」

2020-21シーズンに5回目のプレミアリーグ優勝を果たしてから、マンチェスター・Cは同リーグを3連覇中。仮に今季も優勝することになれば、史上初となるプレミアリーグ4連覇達成となる。

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