マイナビが50周年記念事業としてキャリア教育用カードゲーム教材を開発、中学校で無償の出張授業を提供へ

マイナビは、50周年記念事業の一環となる取り組みとして、企業教育研究会とキャリア教育のためのオリジナルカードゲーム教材を共同開発するとともに、全国の中学校において無償の出張授業の提供を6月に開始する。現在、希望する学校からの申し込みを受け付けており、締め切りは5月17日。

今回、企業教育研究会と共同開発したオリジナルカードゲーム教材は、マイナビがこれまで培ってきた人材に関するノウハウを生かして、中学生の「キャリアプランニング能力」育成のために「職種・業界に関する知識」を学ぶ出張授業コンテンツとなっている。カードゲームを通して地域社会を支えるさまざまな職業や業種を知り、楽しみつつ仕事と社会とのつながりに対する理解を深められる。

あわせて提供される出張授業は、マイナビが全国に展開している支社の支社長や支部長をはじめとする社員が外部講師となり、依頼のあった全国の中学校で無償にて実施される。学校が企業と連携し、キャリア教育を目的とした探求学習に取り組みやすくなるような機会の提供を目指す。なお、初年度は実施地域に限りがあり、各地域に対して実施は1校、複数応募の場合は抽選となる。対象は中学2年生(1年生、3年生は要相談)で、授業時間は2コマ(50分×2)。申し込みは専用フォームで受け付けている。

「カードゲームで学ぶキャリア図鑑」と題して行われる出張授業は、マイナビと企業教育研究会が共同開発したオリジナルカードゲームとアニメーションで構成される。架空の市である「まいひな市」を舞台に、少子高齢化と人口減少が進む状況を打破すべく、4人の市民が立ち上がってさまざまな業種を連携させて、バーチャル鉱山を充実させていくという設定でゲームを進めていく。生徒は、カードゲームを通して世の中には1万7000以上の職業があり、100以上もの業種に分かれているということや、社会はさまざまな業種が連携して成り立っているということを学ぶ。

出張授業の本格実施に向けて、同社は3月15日に千葉県の富里市立富里南中学校でテスト授業を実施した。参加した生徒からは、同授業の目的である「『仕事と社会のつながりを理解する』という点をよく理解できた」とする回答が多く、カードゲームを通して楽しみつつ授業に取り組めた様子がうかがえた。

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