不正入試がハイテク化!? 早稲田大学の入試中、「スマートグラス」を使って答案を流出!

5月15日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送・毎週月~金、5時~9時)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、不正入試の手口がハイテク化しているというニュースについて意見を交わした。

今年2月に実施された早稲田大学の一般入試で、試験問題が眼鏡型の電子機器「スマートグラス」で撮影され、試験時間中にSNSで流出していたことがわかった。警視庁は近く、不正に解答を得るために問題を外部に送信したとして、都内在住の18歳の男子受験生を偽計業務妨害容疑で書類送検する。機器の小型化や性能向上により、入試不正の手口が巧妙化している実態が今回明らかとなった。

捜査関係者によると、男子受験生は2月16 日に行われた早大創造理工学部の試験中、カメラ・通信機能があるスマートグラスを使い、化学の試験問題用紙を撮影。画像を無線通信で手元のスマホに転送した上、Xで外部に送信して流出させ、早稲田大学の入試業務を妨害した疑いが持たれている。

男子受験生は、Xで連絡を取り合っていた複数人に画像を送信して解答を求めており、回答後、不正に気づいた1人が早稲田大学に情報提供し、流出が発覚した。男子受験生は警視庁の取り調べに「共通テストの結果が悪く、志望していた国立大学に落ちた。他の大学も落ちることが不安で、不正を思いついた」と供述しているという。

寺島尚正アナ「まあ過去にも不正入試はありましたが、今回は電子機器スマートグラスを使った不正入試ですか」

森永康平「これって、今回は眼鏡で、情報を外に出して外の人たちに解いてもらったというような話ですが、今後もっと進化していってしまう可能性って全然あると思っていて。それこそ昨日、チャットGPTの進化版が発表されて、かなり処理するスピードとか機能とかも上がってるわけですよね。スマートグラスって眼鏡のような形でもいいですし、もっと行くとコンタクトレンズみたいに目に入れておいて、バッと問題を見ながら、文字情報をAIに自動で解かせて、その場で解答を目で得ることが出来ますからね、やろうと思えば」

寺島「そうですか~!」

森永「そうすると最早受験の在り方とか、そういうところから考え直さなきゃいけない時代が来るよなっていう。今回はスマートグラスを使ってハイテクっぽく見えますけど、やってること自体はめちゃくちゃアナログなんですよね。眼鏡で情報を取って、外に送ってアナログで解いてもらう。そうすると時差もあるし、解いてもらっている間の時間もあるわけですけど、これが昨日発表されたAIの『GPT-4o』ですか? それを使うと処理速度が遥かに向上し、もうサッと答えが出るでしょうから、そうすると本当にもうこれからどうやって試験対策をしていくか、新たな問題が近々出てくる気がするんですよね」

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