インド卸売物価、4月は前年比+1.26% 1年ぶり高い伸び

[ニューデリー 14日 ロイター] - インド政府が14日発表した4月の卸売物価指数は前年同月比1.26%上昇した。主に食品と1次産品が押し上げ、2023年3月以来の高い伸びとなった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は1%上昇、3月は0.53%上昇だった。

食品価格は5.52%上昇し、3月の4.65%上昇から加速。1次産品価格は5.01%上昇、3月は4.51%上昇だった。

製造品価格は0.42%下落、3月は0.85%下落していた。燃料と電力価格は1.38%上昇で、3月の0.77%下落から上昇に転じた。

インディア・レーティングスのエコノミスト、パラス・ジャスライ氏は、原油と食品価格の上昇がインフレを押し上げたと指摘。5月は、主にベース効果や世界的なコモディティー価格の上昇でインフレがさらに加速するだろうと述べた。

13日に発表された政府統計によると、4月の小売物価上昇率は燃料価格の下落などでやや鈍化したが、食品価格は高水準にとどまった。

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