安心な遊泳へ、水質調査 県が開始、庄内沿岸の計11ヵ所で

海水浴シーズンを控え、海水を採取した調査=鶴岡市・湯野浜海水浴場付近

 夏の海水浴シーズンを前に、県は14日、庄内沿岸で海水の水質調査を始めた。今月中に鶴岡、酒田、遊佐の各市町の海水浴場近く計11カ所で採水。検査をした上で、6月中旬に結果を公表する。

 この日は県庄内総合支庁環境課の職員5人が2班に分かれ、遊漁船などに乗り込み、鶴岡市沿岸の6カ所で海水をくみ上げた。湯野浜海水浴場付近では、沖合約200メートルで海水を採り、水の透明度や油膜、臭いなどを確かめた。今後、県庄内保健所や県環境科学研究センター(村山市)でふん便性大腸菌群数や化学的酸素要求量(COD)などを調べ、遊泳に適しているか5段階で評価する。

 同課の斉藤健二課長補佐は「安心して海水浴を楽しめるよう、調査する」と話した。15、20日に酒田市と遊佐町の海水浴場付近の海上でも行う。

海水のサンプルを採取する職員=鶴岡市・湯野浜海水浴場周辺

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