「不可能な場所を越えていきました…」 海に迫る大谷翔平12号に地元局も騒然「ベンチが感銘受けた」

ジャイアンツ戦に先発出場したドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

笑顔あふれるベンチ「プロでもチケットを買って見たい選手」

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、敵地サンフランシスコで行われたジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場し、4回に今季12号ソロを放った。6日(同7日)のマーリンズ戦以来、出場6試合ぶりの一発。飛距離136メートルに及ぶ雄大な弾道に驚いたのが、ドジャース地元局の放送席だ。「不可能な場所を軽々と越えていきました…」と規格外のパワーに熱狂している。

大谷は4回先頭で打席に立つと、右腕ウィンの初球スライダーを叩いた。打球は右中間最深部へ伸び、スタンド上段の通路へ。ドジャースが1-0と先制した。打球速度113.4マイル(約182.5キロ)、飛距離446フィート(約136メートル)の一発。ライト後方に広がる海へと飛び込む「スプラッシュ・ヒット」にはあと一歩届かなかったものの、豪快な一発でリーグトップのマルセル・オズナ(ブレーブス)に再び並んだ。

この一発の弾道に驚いているのが、ドジャースの地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」だ。

実況のジョー・デービス氏が「高く! 深くへ! 海へと! ゴーーン! ショウヘイ・オオタニのマンモス級のホームランがドジャースがリード!」と絶叫。さらに「この球場の中でも、柵越えするには深すぎると打者が不平を言う場所でした。彼はこの球場で最も深い場所、不可能な場所を軽々と越えていきました」と驚きを伝えている。

解説のオーレル・ハーシュハイザー氏はベンチの反応に注目。「ダグアウト内の笑顔を見ていると、ベンチが感銘を受けたことがわかります。彼らは多くのホームランを見ていますが、ここまでのホームランはほとんど見ることはありません。それは笑顔も出てきますね。プロでさえも、チケットを買ってプレーを見たいと思う選手です」と続けた。

ドジャースとジャイアンツは、ともにニューヨークにあった当時からライバル関係にある。大谷はエンゼルス時代からサンフランシスコで本塁打を放ったことはなく、これが初アーチとなる。

THE ANSWER編集部

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