[１４日 ロイター] - 米ウーバーは１４日、ドイツの料理宅配会社デリバリー・ヒーロー傘下フードパンダの台湾事業を買収すると発表した。デリバリー・ヒーローの新規発行株式も取得する計画で、総額１２億５０００万ドルの案件となる。
デリバリー・ヒーローは２０１９年に韓国の同業ウーワ・ブラザーズを４０億ドルで買収、アジア市場は同社にとり最大市場となった。ただ、収益性を改善するため一部事業の売却を進めている。
アジアの料理宅配サービスはコロナ禍後の低迷からほぼ回復しているものの、物価高を懸念する消費者を引き留めるため、割引やプロモーションに多額の費用を投じており、多くの企業は薄利多売に頭を悩ませている。
今回の案件でウーバーは台湾のフードパンダ事業を現金９億ドルで買収する。また、デリバリー・ヒーローの新規発行株式３億ドルを取得する。取得額は１３日終値に３０％上乗せした１株当たり３３ユーロ。
