ジャガーズとジャクソンビル市が“未来のスタジアム”に約2,189億円投じることに合意

ジャクソンビル・ジャガーズのファン【NFL】

ジャクソンビル・ジャガーズとジャクソンビル市が14億ドル(約2,188億9,490万円)の“未来のスタジアム”建設に合意。これにより、ジャガーズはNFLで最も小さな市場の1つにあと30年、とどまることになった。

今回の提案では12億5,000万ドル(約1,954億6,750万円)のプロジェクトに、各陣営が6億2,500万ドル(約977億3,375万円)を拠出することになっている。再建のために新たな税金を課さない見込みのジャクソンビル市は、2026年にはエバーバンク・スタジアムの工事を開始できるよう、さらに1億5,000万ドル(約234億5,610万円)を出資する。

この計画は現地14日(火)に行われた市議会で発表された。可決には単純過半数の19人の賛成が必要で、議員は6月下旬に投票する。その後は10月に行われるNFLオーナー会議に持ち越され、最終承認には32票中24票が必要だ。

工事は2025年シーズン終了後に開始される。ジャガーズは2026年に収容人数を減らして試合を行い、翌年にはゲインズビルかオーランドでホームゲームを実施する予定だ。デイトナ・ビーチ・インターナショナル・スピードウェイも検討されていたが、現在は除外されている。

提案には30年リースと、ロンドンにおけるフランチャイズの将来および移転禁止条項についての取り決めが含まれている。ジャガーズは新しいリース契約のもと、プレシーズンとポストシーズンの全試合をジャクソンビルで行い、1年に1試合は引き続きロンドンのウェンブリー・スタジアムでホームゲームを行う予定だ。

ジャガーズは4年に1度、海外でのホームゲームを1試合追加することもできるが、NFLが指示を出した場合かつジャガーズのホームゲームが9試合のシーズンに限られる。ジャガーズはアイルランドとイギリスにおけるグローバルマーケティング権を所有している。

ジャガーズとジャクソンビル市はスタジアムの改修によって、サッカーの試合やコンサートなど、より注目度の高いイベントを開催することを期待している。

ジャガーズのオーナーであるシャド・カーンは建設費の超過分をすべて引き受け、スタジアムの日常運営を担い、試合当日の経費の大半を負担することに同意した。

6万3,000人を収容できる屋外型スタジアムには半透明のカバーが設けられ、これは「太陽の下でサングラスをかける」のと同じようなものだとマーク・ランピング球団社長は語っている。このカバーには外気温を15度下げる効果が期待されている。

今回のスタジアム計画では、コンコースのスペースが140%拡大され、販売所が190カ所、エスカレーターが16カ所、エレベーターが12カ所、トイレが12カ所新設される予定だ。

収容人数は、毎年恒例となっているフロリダ大学とジョージア大学の対決や、ゲイターボウル、カレッジフットボールプレーオフゲーム、ファイナル4などに対応できるよう、7万1,500人まで拡大される可能性がある。北エンドゾーンにあるプールとパーティーデッキは残される見込みだ。

さらに、ジャクソンビル市とジャガーズは、1万人の大学院生を受け入れるフロリダ大学のサテライトキャンパスを含む、スタジアムの周辺地域に実質的な開発を加えたいと望んでいる。ドナ・ディーガン市長はその周辺地域がダウンタウンの発展にとって非常に重要だと述べた。

ジャガーズのリースは2029年までとなっている。

ジャクソンビル市は設備改善計画から6億ドル(約938億3,220万円)を移し、既存の半ペニー売上税からの収入を従量制キャンペーンで建設資金に充てることで、その分を賄いたいと考えている。また、ジャクソンビル市はリースの全期間にわたって15億ドル(約2,345億8,050万円)の債務返済手数料を節約できるとしている。

【RA】

© NFLJapan.com