ユニファイド・サービスが提供するクラウドサービスを東京電力エナジーパートナーが採用 高圧サービスにおける市場連動型メニューを本格提供開始 カーボンニュートラルに向けた社会基盤を支えることを目指し、多様なメニュー提示により法人需要家をサポート

インダストリークラウドとデジタルマーケティングサービスを提供するユニファイド・サービス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宇陀 栄次、以下「当社」)は、この度、東京電力エナジーパートナー様(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長崎 桃子※、以下「東京電力EP」、敬称略)に、法人顧客向け電気料金計算を中心とするCIS(Customer Information System)をクラウドサービスとして開発し、サービスを開始したことをお知らせします。

※「崎」正式にはたつさき

【導入の背景】

昨今の電力小売業界においての競争環境の変化や激化は、最適な情報システムを考慮する際に、これまで主流であった電力供給の安定性と効率性を高めることに加え、柔軟且つ迅速な対応やコスト低減も重要な課題となっておりました。

とりわけ、地政学リスクに基づく原油価格の急上昇や電源の不足による電力価格高騰、再エネ導入による需要供給バランスの逆転、また需要家のニーズに加え、電気小売り事業者のリスクの観点などから生じる市場価格連動型メニューの訴求など、法人顧客向けにより細かな対応の重要性が増しました。そのため、ご要望にあわせた料金メニューの多様化への対応はより重要な要素となっております。また、需要家がカーボンニュートラルへ取り組みながら電力料金を適正化させるために、電力小売会社に求められる電源の多様性及び様々な料金メニューのご提供は今後さらに大きな課題と認識しています。こうした今後の市場変化への迅速な対応は、情報システムを考慮するうえで重要なテーマとなり、そのために運用を自動化することやメンテナンスを最小限に留めることは、システム改変にあたって大変重要な要素となっていました。

【課題の整理と導入効果】

高圧CIS_東京電力EP_図版

上記背景をもとに、今回当社が東京電力EPへ提供しましたクラウド型電力CISシステム(Quick CIS)では、市場連動型メニューを始め、多様な料金メニューへの対応を実現させるとともに、クラウドシステムの特長を活かし、利用料金を需要家数に応じて課金する画期的なモデルとして提供します。さらに、最適化されたクラウドシステムは、業務における自動化と簡易なシステムメンテナンスも併せて実現させ、維持運用費用の大幅な削減も行います。クラウドシステムの利点を活かし、強固なセキュリティ機能と共に、災害時のレジリエンス(継続提供力)も提供します。

また、当社がこれまでエネルギー業界で培った業務システム構築ノウハウと蓄積されたクラウド技術により、これらのシステムをわずか6か月で提供するなど、東京電力EPの計画を迅速に実現することにも成功しています。このことは、将来の頻繁な法改正などへの変化にも、いち早く対応可能であることを同時に意味しています。

【東京電力エナジーパートナー株式会社 コメント】

今回ユニファイド・サービス株式会社に依頼した高圧電力CISをクラウドサービスとして、短期間で提供開始できたことを嬉しく思います。これまで、自社で保有するオンプレミス型が主流であった基幹業務の一部をクラウド化できたことで、市場競争力が一段とあがることを確信しています。市場連動型メニューの提供を含め、法人顧客へのきめ細やかな料金メニューの提供や、市場環境の変化に合わせた多様かつ短期でのメニュー開発などは、今後の当社の大きな強みとして、ビジネス展開していく所存です。

【ユニファイド・サービスの提供する「Unisrv 電力CIS」とエネルギー業界への貢献について】

今回、東京電力EPへの導入に際して、当社の知見のもととなっております“Unisrv 電力CIS”は、一般電気事業者の料金ルールと新電力事業者の料金ノウハウを併せ持ったパブリッククラウド上のシステムです。申し込み受付から料金計算、請求、収納代行連携まで、顧客情報を一元的かつ自動化された手法で管理しており、新電力事業トップクラスのシェア30社以上(合計90万超需要家以上)に導入、ご評価いただいております。また、単なるシステム導入だけでなく、経験豊富なコンサルタント及びシステムエンジニアによる電力事業の立ち上げ、業務フローもご支援いたします。

Unisrv 電力CISの機能提供概念図

また、ユニファイド・サービスは、電力CISシステムの提供に留まらず、ベースとなるクラウド基盤を活用し、以下の通りエネルギー業界の業務システムについて、数々の実績で国内のエネルギーインフラをサポートしてきました。

・再生可能エネルギー関連のシステム開発・保守・運用

資源エネルギー庁向けの再生可能エネルギー関連事業として「FIT事業管理システム」「入札管理システム」「減免申請支援システム(※)」を受託しており、Salesforceを基盤としたシステムによるハイレベルなセキュリティ要件を維持しております。

(※令和3年度まで)

・FIT事業管理システム

「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を支援するシステムを提供しています。可用性・堅牢性の高いシステムとハイレベルのセキュリティ基準を担保し、作業ミスを最小化させる運用が求められる中、当社は本クラウドシステムの構築、および保守運用業務を2016年の初期構築から現在に至るまで維持し、FIP(Feed-in-Premium)制度においても機能拡張等、継続的に行われています。

・入札管理システム

「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」第7条における入札の実施に関する業務を、当社では2017年の初期構築から現在に至るまで、毎年発生する機能改善要望に対応すべく機能改修を重ねながら受託継続しております。

・減免認定申請書作成支援システム

一定の基準を満たす事業所については、経済産業大臣の認定を受けることにより、賦課金の減免措置の適用を受けることができますが、当社では賦課金の特例に係る負担動向分析及び減免システムの構築を2017年に構築、運用しております。

【ユニファイド・サービス株式会社について】

ユニファイド・サービス株式会社は、電力を中心とするエネルギー関連インダストリークラウドサービスを中心に、企業Webサイトの体験をAI技術を用いて向上させるWebソリューションサービス、及びお客様との関係性を発展させマーケティング活動をより強力にする次世代CRM構築サービスを提供しています。激しい変化を迎える電力・エネルギー業界をクラウドで支える事業をコアにしながらも、クラウド技術をもとにより多くの企業のお客様の情報資産をユニファイド(統合)し、高度な体験をもたらすデジタルサービスを提供、持続可能な社会づくりへと貢献していきます。

【会社概要】

社名 : ユニファイド・サービス株式会社

本社所在地 : 東京都港区新橋5丁目1-9銀泉新橋第2ビル 8F

代表取締役社長: 宇陀 栄次

事業内容 : 電力・再エネルギーなどのエネルギー関連

インダストリークラウドサービス、

デジタルマーケティングおよびCRM推進クラウドサービス

設立 : 2004年4月

HP : https://unisrv.jp/

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