BYD車の漏電が原因で運転手がICUに?BYDは否定「運転手が誤認した可能性」―中国

中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は、車の漏電が原因で運転手が集中治療室(ICU)に入ることになったとする投稿について、発病が漏電によるものという可能性を否定した。

香港ニュースポータルの香港01に14日付で掲載された記事によると、中国のネット上にこのほど、比亜迪(BYD)の新エネルギー車の漏電が原因で車内にいた人が集中治療室(ICU)に入ることになったとする投稿があった。これについて、BYD側は同日、発病が漏電によるものという可能性を大筋で否定した上で、運転手が突発性脳出血による手足のしびれを感電によるものと誤認した可能性を排除しないとし、関連部門による調査に前向きに協力する意向を示した。

新エネルギー車(新エネ車)とは、中国における電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)の総称。

記事によると、投稿主の父親は4月にライドシェア用としてBYDの新エネ車を購入した。車内監視映像によると、5月4日午後5時32分、運転手が突然「漏電した…どういうこと?」と言い、すぐに車を停止させた。助手席の人が降りた後、運転手はシートベルトを外し、車から降りる際に「助けて」と叫んだ。

BYDの広報担当者は14日、「ドライブレコーダーの映像から判断すると、助手席の人に異常は見られず、運転手もシートベルトを外して移動できた上、車両には等電位化の安全設計が施されており、漏電監視にも異常は見られなかった」とし、「それらのことから、運転手の発病が車両の漏電によるものという可能性を大筋で排除し、運転手が突発性脳出血による手足のしびれを感電によるものと誤認した可能性を排除しない」と回答した。

車はその後、運転手の家族によって正常に運転できたという。BYD側は、運転手とその家族に対し、関心と見舞いを表明した上で、関連部門による調査に前向きに協力する意向を示した。(翻訳・編集/柳川)

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