豪が高度人材誘致狙い新ビザ導入へ、投資家移民プログラムは終了

[シドニー 14日 ロイター] - オーストラリア政府は14日、極めて優秀な労働者を呼び込むための新しいイノベーションビザ(査証)を導入すると発表した。経済的な利益がほとんどないと指摘される投資家移民プログラムに代わるものとなる。

チャーマーズ財務相が年次予算で示した今回の変更は、全体的に移民を減らしつつも熟練労働者や高度人材を引きつけることを目指した移民制度見直しの一環。

パンデミック(コロナ大流行)後に急増した移民が賃貸住宅市場をさらに悪化させたとして、流入抑制を求める声が高まっている。

政府はすでに学生ビザ審査を強化。中国、ベトナム、インドからのワーキングホリデービザ申請については抽選制度を導入する。

これらの措置により、海外からの純移民数は2022/23年度の52万8000人から24/25年度には26万人に半減すると予想されている。

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