BTSら所属HYBE、韓国エンタメ企業初の「大企業集団」に指定 資産総額5兆2500億ウォン、財界85位

BTSやLE SSERAFIMなど、人気K-POPアイドルグループが多数所属する韓国の総合エンターテインメント企業「HYBE(ハイブ)」が、国内エンタメ企業としては初めて「大企業集団」に指定された。

韓国の公正取引委員会は5月15日、国内にある88社の企業集団を「公示対象企業集団(大企業集団)」に指定したことを発表した。

韓国国内の大企業集団は前年(82社)から6社増加。88社の企業集団が各社保有する系列会社も含めると、所属会社は3318社となった。

資産総額5兆ウォン越え

今回発表された大企業集団の一つに含まれたHYBEは、公取委基準の公正資産総額5兆2500億ウォン(日本円=約6035億7224万円)を記録し、財界順位で85位に入った。

総帥(同一人)には、HYBEの持分31.57%を保有する筆頭株主で、HYBE設立者のパン・シヒョク議長が指定された。

なお、財界順位のトップ3は1位がサムスンで567兆ウォン(約65兆2127億円)、2位がSKで334兆ウォン(約38兆4156億円)、3位が現代自動車で281兆ウォン(約32兆3197億円)で、前年から変動がなかった。

(写真=HYBE)パン・シヒョク議長

韓国の公取委では、一般系列会社の資産総額と金融系列会社の資本総額を加えた資産「公正資産」が5兆ウォン(約5747億100万円)を超えた企業集団を、「大企業集団(公示対象企業集団)」に指定する。

HYBEが今年3月に発表した事業報告書によると、2023年12月時点で資産総額5兆3457億ウォン(約6149億9552万円)、負債総額2兆2358億ウォン(約2572億9275万円)、資本総額3兆1099億ウォン(約3578億8296万円)と集計された。

「大企業集団」に指定されたHYBEは今後、公示義務や私益詐取禁止など、各種の規制が適用されることになる。

(写真=HYBE)

パン・シヒョク議長が2005年に「Big Hitエンターテインメント」として設立し、2021年に現在の社名に変更したHYBEは「エンターテインメント・ライフスタイル・プラットフォーム企業」をビジョンに掲げ「レーベル」「ソリューション」「プラットフォーム」の3領域で事業群を多角化している。

特に、「マルチレーベルシステム」を構築したレーベル領域では、BTSやTOMORROW X TOGETHERなどが所属する「BIGHIT MUSIC」、SEVENTEENやfromis_9、TWSなどが所属する「PLEDISエンターテインメント」、NewJeansが所属する「ADOR」、LE SSERAFIMが所属する「SOURCE MUSIC」、ENHYPENやILLITなどが所属する「BELIFT LAB」、ZICOやBOYNEXTDOORなどが所属する「KOGエンターテインメント」、&TEAMや24組などが所属する「HYBE LABELS JAPAN」、欅坂46元メンバーの平手友梨奈が所属する「NAECO」、そのほか「ITHAKA HOLDINGS」「QC MEDIA HOLDINGS」「HYBE LATIN AMERICA」など傘下11レーベルを擁している。

© 株式会社ピッチコミュニケーションズ