「ガーデンパーク」オープンへ 軽便鉄道の車両、新工場を含んだ公園エリアで公開予定 “蒸気機関車363号機”と“ディーゼル機関車DL3号機”を搬出 イベント時は線路を走らせる予定

クレーンでつり上げられるディーゼル機関車DL3号機=鶴ケ島市三ツ木の同市役所

 鉄道模型メーカーの関水金属(本社・東京都新宿区)の新工場建設に合わせて同社と埼玉県鶴ケ島市が連携し、同市鶴ケ丘で鶴ケ丘児童公園と一体的に整備している「ガーデンパーク」のオープンに向け、軽便鉄道の車両が9日、展示していた同市三ツ木の市役所敷地から運び出された。車両は6月9日の開園後、新工場を含んだ公園エリア内で公開するほか、イベント時に敷設した線路を走らせる予定。

 搬出したのは、同社が所有する蒸気機関車363号機とディーゼル機関車DL3号機。新工場周辺で軽便鉄道を走行させる構想を進めていた同社が市に打診し、2019年秋から公開されていた。

 作業は午前に約3時間かけて行われた。重さ12.5トンの蒸気機関車と同7トンのディーゼル機関車は、1両ずつクレーンでつり上げて大型トラックの荷台に乗せられ、市役所を出発。市の担当者は「シティープロモーションにもつながるので展示してきた。オープンする新たな公園でも、たくさんの人たちに見ていただきたい」と話していた。

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