大谷翔平 2度目のサイクル安打逃すも5打数3安打2打点 打率、本塁打など8冠

12号ソロを放つ大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースの大谷翔平投手(29)は14日(日本時間15日)に敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「2番・DH」で先発出場し、4回に6試合ぶりの一発となる12号先制ソロ、5回に中前打、7回に左翼線適時二塁打を放ち、5打数3安打2打点だった。打率3割6分1厘。チームは10―2で大勝した。

敵地ファンも注目した9回無死二塁の5打席目。三塁打が出れば自身2度目のサイクル安打達成だ。マウンドは3番手の右腕アビラ。カウント1―2からの4球目、外角低めの88・5マイル(約142・4キロ)のカットボールを強打したが、痛烈なゴロは二塁手の正面に飛ぶと客席からタメ息がもれた。昨季は7度も王手をかけ、そのうち三塁打が残っていたのは3度。またしても果たせなかった。

4回先頭、相手先発の右腕ウィンの初球、真ん中のやや内角よりの88・7マイル(約142・7キロ)のスライダーを豪快に振り抜き、右中間席の通路に運んだ。角度26度、打球速度113・4マイル(約182・5キロ)で飛距離446フィート(約135・9メートル)の超特大弾だった。12号先制弾でナ・リーグトップタイに並んだ。

ジャイアンツ戦での一発は4月3日以来、2本目。オラクル・パークでは初アーチだ。これで本塁打を放ったのは25球場目で日本選手最多を更新した。

5回無死一塁は1ストライクからの2球目、92・3マイル(約148・5キロ)の真ん中低めのシンカーを強打。109・4マイル(約176キロ)の痛烈なライナーは中前で弾んだ。マルチ安打は2試合連続、今季19度目だ。

7回無死三塁は2番手の右腕ロドリゲスから左翼線へ適時二塁打。1ボールからの2球目、外角高めの97・6マイル(約157キロ)のシンカーを逆方向にはじき返した。

試合終了時点で打率3割6分1厘、61安打、29長打、115塁打、長打率6割8分5厘、OPS1・114はメジャートップ、16二塁打、12本塁打はナ・リーグトップタイと計8冠。地区首位を走るドジャースに欠かせない存在だ。

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