豪政府、再生エネ・重要鉱物供給の強化に150億ドル投資へ

[シドニー 14日 ロイター] - オーストラリア政府は14日発表の2024会計年度(25年6月終了)予算に合わせて、今後10年程度で227億豪ドル(約150億米ドル)を国内製造業の振興や再生可能エネルギー分野の強化に投じる計画を明らかにした。主要分野で外国技術への依存度低下を目指す。

計画には重要鉱物やクリーンエネルギー業界への補助金、これら分野での投資手続き簡略化への取り組みが盛り込まれた。

チャーマーズ財務相は「再生可能エネルギー大国」を目指し資金を投じると述べた。

27年度(28年6月終了)から39年度にかけて、31種類の重要鉱物の加工・精製に70億豪ドル相当の税制優遇を適用し、再生可能水素の製造には67億豪ドル相当の税優遇措置を導入する。

さらに、国内の太陽光パネル生産への投資と電池のサプライチェーン(供給網)整備には15億豪ドル相当の支援を提供する。

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