米記者も唖然… 水原一平被告の出廷で現場は“カオス状態”。裁判所前での「最も気まずかった」シチュエーションにも言及

現地はかなりのカオス状態となっていたようだ。

ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平の元通訳で、一連の賭博スキャンダルに絡み、米連邦検察から銀行詐欺罪で訴追されている水原一平被告。現地5月14日、約1か月ぶりに公の場へ姿を現わし、カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁に出廷したが、現場には大勢の報道陣が押し寄せるなど、「異様」な光景が広がった。

南カリフォルニアで法務専門のレポーターとして活動するメーガン・カニフ氏は、自身のX(旧ツイッター)を更新。「イッペイ・ミズハラがマイケル・フリードマン弁護士とともに到着した」とレポートすると、現地の映像を共有しており、そこにはカメラマンが階段で転倒したりと、メディア陣でごった返す様子が収められている。

さらに、「LAの連邦裁判所としては、かなり異様なメディアの群れだ」と指摘したカニフ記者。「今日最も気まずかったのは、ミズハラが裁判所のドアまでたどり着いたが、メディアの群衆に囲まれながら数分間、列に並んで待たなければならなかったことだ」とも伝えており、終始無言を貫いている水原被告の姿が紹介された。

なお、すでに検察側との司法取引に応じている水原被告はこの日、ノーネクタイのスーツ姿で登場し、罪状認否で「無罪」を主張。ただこれは、治安判事に有罪答弁を取り扱う権限がないためで、形式上の無罪主張と見られる。また、同席したフリードマン弁護士は、水原被告がいずれ有罪答弁に切り替える意向を判事に伝えたという。

銀行詐欺罪の他、虚偽の納税申告の罪でも訴追されている水原被告。次回の審理は現地6月14日に行なわれる予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社