ミルトン・ナシメントとエスペランサ・スポルディングがコラボ・アルバム発表 先行シングル「Outubro」を公開

「ブラジルの声」と称され、80歳になった2022年にライヴ・パフォーマンスから引退したミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)と、ジャズ・ベーシスト / シンガーのエスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding)がコラボレーション・アルバム『Milton + esperanza』を8月9日(金)に発表します。先行シングル「Outubro」とアルバムのトレイラー映像が公開中です。

ナシメントとスポルディングは、ハービー・ハンコックの紹介によりブラジルで出会い、友情を育んできました。2人はエスペランサが2010年にリリースしたアルバム『チェンバー・ミュージック・ソサエティ』収録の楽曲「Apple Blossom」にて初共演を果たし、ライヴでも何度か共演しています。

公開された「Outubro」はナシメントが60年代に発表した代表曲のひとつ。アルバムはスポルディングがプロデューサーを務めたほか、全曲のアレンジを担当しました。また、ポール・サイモン、ダイアン・リーヴス、リアン・ラ・ハヴァス、キャロライナ・ショーター、シャバカ・ハッチングス、チン・べルナルデス、マリア・ガドゥがゲスト参加しています。

アルバムは2023年に大部分をブラジルでレコーディングし、約15年前に始まったミルトンとエスペランサの友情を音楽で表現したコラボレーション作品となっています。ミルトン・ナシメントが愛した5つの名曲、エスペランサが新たに書き下ろした2曲のオリジナル曲、ビートルズの「A Day In The Life」やマイケル・ジャクソン「Earth Song」のカヴァーなど、ブラジル音楽と名曲に愛情を込めた計16曲を収録。ミルトンとエスペランサの象徴的なデュエット、絶妙な音楽性を聴かせながら、「若い世代が年長者とともに創作し、そこから学び、新しい世界を築くことの重要性」というテーマをリスナーに届けます。

トレイラー映像でスポルディングは「世界中で誰とコラボレーションするのが夢ですか? と聞かれ、私は“一人います”と答えた……それがあなたでした」とナシメントに伝えています。

Photo by Pedro Napolinario

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